おりもののニオイや色がいつもと違う？これって病気？

おりもののニオイやおりものの色がいつもと違う、おりものの量が増えたと心配になることはありませんか？当院（クリニックフラウ栄）にもおりものの変化が心配で受診をされる方が多くいます。

おりものの変化が病気の発見につながることもあります。おりものがいつもと違うと感じた場合には、診察で確認することをおすすめします。

ここでは、おりものの変化から考えられる病気について説明します。

おりもの異常の原因

病気ではなくても、生理の周期や体調によっておりものは変化しますが、子宮がんや性病が原因の場合もあります。

おりものの症状と原因

おりものの状態と考えられる原因や病気について説明します。

おりものの量が増えた

おりものは膣や子宮、子宮頸管より分泌しそれぞれに対応が異なります。性感染症や細菌感染が考えられます。

おりものがいつもと違う色

おりものの色は炎症のおこる場所や雑菌、病原菌の種類によって変化します

おりものに血が混じる

おりものに血が混じる場合は、不正出血が考えられます。性感染症などによる子宮頸管炎や膣の細菌感染、子宮頸がんや子宮体がんなどのがん、ホルモンの分泌、薬の副作用など原因は多岐に渡ります。問診やその他の症状を考慮して適切な検査を行います。

いつもよりニオイが強い

性感染症やストレス、雑菌などにより、膣内の細菌バランスが崩れることがニオイの原因になります。

検査費用

おりもの異常の検査は、3割負担の方ではおよそ1,000円〜3,000円程度です。

（診察代、治療代は含まず）

おりもの異常は性感染症や子宮頸がん、子宮体がん、細菌性膣炎、子宮内膜症など原因が多くあります。おりもの以外の症状や問診内容により検査の内容は異なります。

おりものの役割

• ・膣の粘膜を保護する
• ・古い細胞や老廃物を排出
• ・妊娠の手助け
• ・外部からの菌の侵入を防ぐ

正常なオリモノは誰にでもあり、心配することはありません。

まとめ

おりものの異常といっても、原因は性感染症や常在菌のバランス異常、子宮頸がん、子宮体がん、子宮内膜症など様々な原因が考えられます。おりものが「いつもと違うな？」と感じた場合には、早めに受診をして検査や治療をすることが重要です。

監修者情報

宮島慎介　医師

所属学会

日本産科婦人科学会　専門医
日本乳癌学会　認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構　マンモグラフィ認定読影医AS判定
日本癌治療学会　会員

2016年の開院以降、現場の臨床に即した婦人科及び乳腺治療にあたる。年間に約3万件の婦人科検診、子宮がん検診や乳がん検診(読影のみを含む)を行い、年間約1,000件の検診異常の精密検査を行う。傍らでは執筆活動、学会出席、講演などにも対応。