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生理不順とは?検査方法や受診の目安について

2023.05.27

いつものタイミングで生理がこない。生理の周期がいつもバラバラで突然の生理に困っている方は、婦人科(クリニックフラウ栄)へ相談することをお勧めします。
生理不順の原因や対応について解説します。

 

 

生理不順とは

正常な生理周期は、25日〜38日と定義されています。この日数から外れ、39日以上生理がこない、24日以下で生理がくることを生理不順といいます。

 

生理不順の検査

問診や採血、エコーの検査をおこないます。生理不順の原因が、性感染症子宮がんなどの病気による不正出血が考えられる場合は、性感染症検査や子宮がん検診なども行います。性交渉の経験がない場合は、エコー検査はお腹の上から行います。

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生理不順の検査料金

生理不順の検査料金は、3割負担の方ではおよそ3,000~4,000円です。

検査内容 およその料金(3割負担)
採血 2,000円
婦人科エコー 1,600円
処方料 880円

※診察料や処方があった際の処方料、お薬代は別途必要です。
 
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生理不順の受診の目安

年齢やライフスタイルにより異なります。1年に数回、生理が1週間ほど遅れる場合は、治療が不要です。生理不順は婦人科の病気の可能性もあります。受診の際は、婦人科(クリニックフラウ栄)がおすすめです。

10代(小学生、中学生、高校生など)

生理が始まってから数年間は生理の周期が整わないことが多いです。周期的にきていた生理が不順になった、3か月以上生理がない、突然の生理で日常に支障があるなどの場合は受診をおすすめします。

 

20代~30代

生理不順が続く、生理が3か月以上こない場合は、婦人科の病気の可能性もありますので受診をおすすめします。

 

40代以上

多くは、閉経年齢に近くなるに従って、月経はまばらになってきますが、不正出血か、生理か分からないような出血が続く場合は、子宮がんの可能性などを考えなければならないため、受診をお勧めします。

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生理不順の治療

生理不順の治療は年齢やライフスタイル、妊娠を希望しているかによって異なります。中学生や高校生の生理が始まってから数年以内の場合は、卵巣機能が未成熟のため、生理不順があったとしても、成人してからの卵巣機能の成熟化に期待でき、その時点では特に対処しないことが一般的です。

 

更年期で生理不順以外に症状がない場合は、基本的には治療はしなくてもよいですが、生理不順の程度によっては、生活に支障をきたす場合もありますので、生理不順でかなりお困りになられている場合は、ご相談ください更年期の症状がある場合は、HRT(ホルモン補充療法)や漢方薬で治療を行います。

 

妊娠を希望している場合は、不妊の専門病院へ相談することをおすすめします。

妊娠の希望がなく生理不順で困っている場合は、低用量ピルを服用することで症状は改善されます。

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生理不順の原因

卵巣機能不全が生理不順の原因です。体質的なもので原因がわからない場合も多いですが、ストレスや無理なダイエット、高プロラクチンや甲状腺異常、多嚢胞性卵巣症候群がその原因となっていることがあります。

一般的には、生理が始まってからの数年間と閉経前の数年間は、生理の周期が不規則になる人が多いです。

 

高プロラクチン血症

プロラクチン(PRL)という脳下垂体から分泌されるホルモンが高い状態です。乳汁の分泌や排卵障害や黄体機能不全による生理不順が起こります。

 

甲状腺機能異常

甲状腺ホルモンは多くても少なくても排卵が起こらないことがあります。排卵が起こらないことにより、生理不順を引き起こします。

多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群は、女性の5〜10%にみられる病気です。日本産婦人科医会では「両側の卵巣が腫大・肥厚・多嚢胞化し、月経異常や不妊に多毛・男性化・肥満などを伴う症候群」と定義されています。

脳下垂体から分泌されるホルモンと、卵巣から分泌される女性ホルモンのバランスが崩れ、排卵が障害されると考えられており、生理不順の原因になります。

 

更年期

閉経前の5年と閉経後の5年を更年期といいます。更年期にはエストロゲンの量が減り、卵巣機能が衰えることが生理不順の原因です。

更年期は、甲状腺機能低下症を発症する年代であり、症状も似ているため検査することが大切です。

 

まとめ

生理不順は、誰もが時々起こり得る、よくある症状であるものの、その原因は様々です。症状だけでは想像もできなかった原因が、隠れていたということもあります。生理不順がある場合は、日常生活でお困りでなくても、定期的な婦人科検診(1年に一度の子宮がん検診)を受けてください。

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監修者情報

宮島慎介

宮島慎介 医師

所属学会

日本産科婦人科学会 専門医
日本乳癌学会 認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構 マンモグラフィ認定読影医AS判定
日本癌治療学会 会員

2016年の開院以降、現場の臨床に即した婦人科及び乳腺治療にあたる。年間に約3万件の婦人科検診、子宮がん検診や乳がん検診(読影のみを含む)を行い、年間約1,000件の検診異常の精密検査を行う。傍らでは執筆活動、学会出席、講演などにも対応。

 

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