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ブライダルチェック

ブライダルチェック
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ブライダルチェックとは

妊娠や出産に影響がある病気の有無をチェックする目的で行います。子宮や卵巣の病気、性感染症は初期には自覚症状のないことが多く、病気を放置すると、不妊症や赤ちゃんの先天的な病気につながることもあります。

ブライダルチェックを受けるタイミングは結婚前・結婚後のどちらでも構いません。妊娠を意識したらブライダルチェックを受けましょう。また、女性に関する病気と性感染症を調べる検査であるため、結婚前・結婚後にかかわらずご自身の体と向き合い、健やかな生活を送るためにも女性に受けて欲しい検査です。

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ブライダルチェックの検査項目

ブライダルチェックの検査項目

ブライダルチェックの検査内容は、基本セット+子宮がん検診です。
基本セット

血液検査

貧血検査

貧血とは、血液中の赤血球の中にある、ヘモグロビンの濃度が低くなった状態をいいます。この状態では、酸素の供給が十分にできない状態となり、立ちくらみ、頭痛、肌荒れ、むくみなどの症状があらわれます。妊娠をすると、胎児の成長のためにより多くの血液が必要になるため、貧血のリスクが上がります。

また、妊娠中に貧血があると低体重児出産や死産のリスクが増えるという報告もあります。そのため、妊娠前からチェックし、適切な治療やバランスのよい食事をしっかりとりましょう。
参考:厚生労働省|妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針

HIV(エイズ)

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルスのことです。感染後に治療をしないまま経過するとエイズを発症するウイルスです。また、性交渉だけでなく、妊娠中や出産時、母乳によって赤ちゃんにも感染します。あらかじめ、感染が分かっている場合には、以下のような対策によって感染率を1%以下に抑えることができるため、出産をあきらめる必要はありません。

梅毒

梅毒とは、近年20~30歳代の方に増えている性感染症の一つです。初期にはほとんど症状がありません。また症状が出ても一時的に治まったりするため、気がつかないことが多いです。感染したまま妊娠をすると流産や早産、死産のリスクが高まります。また、治療を受けないまま出産すると先天梅毒を発症し、赤ちゃんの神経や骨などに異常をきたす場合もあります。

甲状腺ホルモン

甲状腺ホルモンに関する病気は20代から見つかります。甲状腺ホルモンは多すぎても少なすぎてもいけません。どちらの場合にも月経不順や不妊、流産の原因となります。また、胎児の発育にも甲状腺ホルモンが関与しているため、妊娠を考えている方には必要な検査です。

プロラクチン

プロラクチンとは、脳下垂体から分泌されるホルモンの一種です。乳汁の分泌を促すほか、性腺刺激ホルモンの分泌や性腺機能にも関与します。そのため、乳汁分泌や排卵障害に伴う月経不順、不妊の原因になります。

B型肝炎

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスに感染することで肝炎を発症する病気です。肝炎になると肝臓の働きが悪くなります。感染経路は主に血液からですが、性交渉や出産時に母親から赤ちゃんへ感染することもあります。母親の感染が判明している場合は、出産後の母子感染予防のために、HBグロブリンとHBワクチンを投与します。2016年より0歳児に対するB型肝炎ワクチンが定期接種になり、予防できるようになりました。

C型肝炎

C型肝炎とは、C型肝炎ウイルスに感染することで肝炎を発症する病気です。感染経路はB型肝炎と同様に主に血液からですが、性交渉や出産時に母親から赤ちゃんへも感染します。ほとんど症状がなく、感染しても気がつきません。しかし20年から30年の長い経過で肝炎→肝硬変→肝がんへ進む可能性があります。母親が感染している場合の赤ちゃんへの感染は4~6%といわれています。

風疹

風疹ウイルスに抗体のない妊娠20週までの妊婦が感染すると、胎盤を通してお腹の赤ちゃんに感染し、先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれてくる可能性が高くなります。先天性風疹症候群の主な症状は、白内障、先天性心疾患、難聴ですが、他にも低出生体重、黄疸、進行性風疹全脳炎、糖尿病、などがみられる場合もあります。

妊娠を希望する際、風疹抗体検査を受け抗体の値が少ない場合は、必ずワクチンを接種しましょう。風疹ワクチン接種後は2か月間の避妊が必要なため、早めの検査をおすすめします。

名古屋市では、予防医療の推進を図るため「風疹ワクチン接種(任意)」についても補助金を出しています。(窓口での負担はありません。)
名古屋市に住民登録があり、抗体検査の結果において抗体価が不十分と判断された方のうち以下に該当する方が対象です。

※抗体検査・予防接種はお電話、LINE公式アカウント、もしくは受付にてご予約を承ります。
参考: 名古屋市任意予防接種

膣分泌物細菌(おりもの)検査

膣分泌物細菌(おりもの)検査

クラミジア

クラミジアとは、クラミジア・トラコマティスという細菌が感染して起こる性感染症です。性交渉で感染しますが、自覚症状が乏しく症状の感じないままでも子宮頸管や骨盤内に炎症がおこり、子宮外妊娠、不妊、流産・早産の原因となります。また出産の際に感染している場合は、産道での感染により、赤ちゃんに結膜炎や肺炎を引き起こすことがあります。

トリコモナス

トリコモナスとは、膣トリコモナス原虫が膣、子宮頸管内、下部尿路に感染して起こる病気です。妊娠中は膣内がアルカリ性に傾くため、菌の侵入や増殖がしやすい状態になります。感染が進むと泡状の悪臭のおりものと、強いかゆみ、痛みがでます。症状がない場合でも検査をして、妊娠前に治療をすることが大切です。

カンジダ

カンジダは、もともと膣内にあるカンジダ菌のバランスが崩れることによっておこる感染症です。かゆみが出たり、おりものが増えたことを自覚し、相談される方が多いです。性交渉によって感染するわけではありませんので、一般的には性感染症という扱いにはしません。妊娠すると膣内がアルカリに傾くため、およそ30%の方が診断されます。

妊娠していないときにカンジダの感染が認められた場合は、症状があるかないかで治療を検討します。カンジダは症状のない方にも発生している場合があり、自然治癒する場合も多いため、無症状の方に対しては無処置でも問題ありません。

淋菌

淋菌とは、淋菌による性交渉によって感染する感染症です。女性では、感染しても症状のない場合が多く、気がつかない間に子宮頸管や骨盤内に炎症がおこり不妊症の原因になります。また、出産時に感染をしている場合は、産道で赤ちゃんに感染し、12時間から48時間で新生児結膜炎が起こります。

超音波(エコー)検査

膣の中にプローブとよばれる細長い器具を挿入し、子宮や卵巣をエコー画像として表示する検査です。婦人科疾患を自覚症状のない段階で見つけることが可能です。

以下のような不妊症につながる婦人科疾患を自覚症状のない段階で見つけることができます。

子宮頸がん検診

20代、30代の女性が患うがんの中で最も多いのが子宮頸がんです。子宮頸部(子宮の入り口)をこすって細胞を採取し、がん細胞やがんになる前の異形成の細胞の有無を顕微鏡で調べます。妊娠中に子宮を健康に保つことができるか確認する上で必須の検査です。

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オプション検査項目

オプション検査項目

ご希望に応じて乳がん検診、AMH(抗ミュラー管ホルモン)の検査が可能です。

乳がん検診

乳がんとは、乳腺にできる悪性の腫瘍のことで30代後半から罹患する人が増えてきます。自覚症状のない初期のうちに治療すれば、治るといわれています。妊娠中は治療方法が限られてしまうため、妊娠前の検査をおすすめしています。

マンモグラフィ

マンモグラフィは乳房のX線撮影です。乳がん初期に発生する石灰化の描出に優れ、がんの死亡率を減少させる効果のある検査方法です。病変がある場合に見つかりやすくするために、プラスチックの板で乳房を均一に伸ばして撮影します。

乳腺エコー

乳房に超音波を当て、エコーの反射速度を画像として表示します。良性・悪性ともにしこりの発見に優れています。放射線被ばくもありませんので妊娠中でも検査が可能です。

卵巣年齢

卵巣年齢とは、卵巣内の成熟する前の前胞状卵胞から分泌されるホルモン、AMH(抗ミューラー管ホルモン)を測定し、今後発育する卵子の数を推測する検査です。血液検査で測定します。

年齢を重ねるごとにAMHは低くなる傾向にあることから、卵巣年齢の指標になるといわれています。ただしあくまでも、今後排卵される卵子の数の目安です。妊娠のしやすさは年齢と相関があり、妊娠しやすさの目安ではありません。卵巣年齢は、不妊治療がいつまで可能か、早発閉経の可能性の推測などに役立ちます。

妊娠率は30歳を過ぎた頃から低下し、35歳からは顕著に低下、40歳以降は急速に低下します。30歳を過ぎたら、今後のライフプランのためにも検査をおすすめします。 ※ピル服用中はAMHの値は低下するといわれています。過去にピルを服用していた方と服用していない方に差はなく、服用をやめれば本来の数値に戻るといわれています。

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ブライダルチェックの費用

ブライダルチェックの料金は下記の通りです。ブライダルチェックは保険適用外の検査になりますが、検査に該当する症状のある項目は、保険適用の対象になります。

項目 料金(1回)
一般の方 24,000円 (税込み)
名古屋市子宮頸がん検診(ワンコイン対象の方) 19,000円 (税込み)
名古屋市子宮頸がん検診(クーポン対象の方) 18,500円 (税込み)
名古屋市抗体検査対象の方 上記より550円割引
オプション項目 料金(1回)
マンモグラフィ+乳腺エコー 13,000円 (税込み)
マンモグラフィ 7,700円 (税込み)
乳腺エコー 5,200円 (税込み)
卵巣年齢(AMH) 8,800円 (税込み)

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ブライダルチェックの流れ

ブライダルチェックの流れ

ブライダルチェックの所要時間は1時間以内です。

問診票の記入

問診内容は、以下のような項目についてお尋ねします。

  • これまでに病気にかかったことがあるか
  • 性交渉の有無
  • 妊娠・出産の回数
  • 現在の自覚症状の有無
  • 不正出血の有無
  • 最終月経がいつからいつまでの何日間か

WEB問診システムを採用しているため、来院前までに回答をいただけると来院から診察までスムーズに行えます。

問診

検査前に特に伝えておきたいこと、心配なことがある場合にはこの時にお伝えください。

膣分泌物(おりもの)検査

内診室にておりものを採取し、クラミジア、トリコモナス、カンジダ、淋菌の検査をします。

子宮がん検診

おりもの検査に続き、子宮がん検診をします。

婦人科エコー検査

子宮がん検診に続き、婦人科エコー検査をします。画像診断ですので、その場で結果を説明します。

血液検査

処置室に移動をして、採血をします。準備ができるまでの間に「採血を受けられる方へ」の説明、注意事項をご確認ください。

結果

2週間ほどで結果を通知します。検査の結果について、精密検査が必要な方は再度の受診をお願いします。

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ブライダルチェックに関するよくある質問

ブライダルチェックに関するよくある質問

ブライダルチェックに痛い検査はありますか?痛みが苦手で怖いです

内診(膣分泌検査、子宮がん検診、婦人科エコー)と血液検査のため、痛みが強い検査はありません。内診は苦手な方もいらっしゃいますが、身体の力を抜きゆっくりと呼吸することで痛みが少なくなります。

ブライダルチェックは保険適用になりますか?

ブライダルチェックは保険適用の検査ではありません。検査項目に該当する症状がある場合には、部分的に保険適用される場合があります。

ブライダルチェックはいつ受けるべきでしょうか?

ブライダルチェックは、妊娠や出産に影響がある病気の有無をチェックする目的で行います。検査を受ける時期は結婚の前でも後でも構いませんが、妊娠を意識したら早めのタイミングで検査を受けるようにしましょう。

また、30歳以降は妊娠率が徐々に低下し、35歳からはさらに顕著に妊娠率が低下します。30歳以上の方は、現時点で妊娠の予定がない方でもブライダルチェックを受け、身体の状態を確認することをおすすめします。

ブライダルチェックの所要時間はどれくらいですか?

オプションの有無などにより異なりますが、所要時間は1時間以内です。

生理中でもブライダルチェックを受けられますか?

生理中だからといって受けられない検査はありません。生理中でも内診台での診察に抵抗がなければ、予約を変更する必要はありません。

低用量ピルの服用中でもブライダルチェックを受けられますか?

ピルの服用中でも検査を受けることは可能です。

何か持ち物は必要ですか?

症状によっては保険適用になる、あるいは、当日に精密検査を行うこともありますので保険証をお持ちください。また、検査項目によっては、名古屋市の補助が使えるものもありますので、名古屋市内に住所のある方は、住民票の住所が確認できる免許証やマイナンバーカードなどをお持ちください。

前日の飲酒や性行為はブライダルチェックに影響がありますか?

当院では、特に制限を設けていません。血液検査でも前日の飲酒が数値に影響を及ぼす項目はありません。

ブライダルチェックはネット予約できますか?

可能です。24時間ネット予約に続きWEB問診も可能なため、ネットでの予約をおすすめしています。

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監修者情報

宮島慎介

宮島慎介 医師

所属学会

日本産科婦人科学会 専門医
日本乳癌学会 認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構 マンモグラフィ認定読影医AS判定
日本癌治療学会 会員

2016年の開院以降、現場の臨床に即した婦人科及び乳腺治療にあたる。年間に約3万件の婦人科検診、子宮がん検診や乳がん検診(読影のみを含む)を行い、年間約1,000件の検診異常の精密検査を行う。傍らでは執筆活動、学会出席、講演などにも対応。

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